
淋病(淋菌感染症)
淋病とは、淋菌という細菌による性感染症(性病)の一つです。
日本ではクラミジアに次いで患者数の多い性病で、近年は特に20代を中心に感染が増加傾向にあります。男性は感染後すぐ激しい症状が出ることが多いですが、女性は軽い症状しか出ず無症状の場合も多いです。そのため知らないうちにパートナーへ感染を広げてしまう恐れがあります。
症状

淋病の潜伏期間(感染から症状が出るまでの期間)は2~7日程度と比較的短いです。症状は感染した部位と性別によって異なります。
以下に女性と男性それぞれの主な症状を示します。
女性の症状
- おりものの量が増え、黄緑色の膿が混じる
- 排尿時に痛みがある
- 不正出血がみられる
しかし女性の淋病患者の約8割は上記のような自覚症状がなく、感染に気づかないことが多いのが現状です。そのため放置されやすく、治療が遅れると菌が子宮や卵管へ上行感染し骨盤内炎症性疾患(PID)を発症、不妊症や子宮外妊娠の原因になる恐れがあります。
男性の症状
- 尿道から膿状の分泌物(黄色~黄白色)が出る
- 排尿時に強い痛みがある
- 陰部(陰茎や睾丸)が腫れて痛む
男性は上記のような症状が現れるケースが大半ですが、稀に無症状の場合もあります。治療せず放置すると菌が前立腺や精巣上体に広がり、前立腺炎や精巣上体炎を起こします。重症化すると尿道狭窄や無精子症を招き、不妊の原因になることがあります。
感染経路

淋病は主に性行為(膣性交・肛門性交・オーラルセックス)で感染します。
コンドームを使わないと高確率で感染するため注意が必要です。コンドームの使用である程度予防できますが、粘膜の接触を完全には防げないため100%ではありません。
淋菌は体外では短時間で死滅するため、性交渉以外で感染することはほとんどありません。ただし妊娠中の女性が感染していると、出産時に赤ちゃんが産道で淋菌に感染し、新生児が重度の淋菌性結膜炎(失明の恐れがある目の感染症)を発症する可能性があります。
検査
淋病の診断は、感染が疑われる部位の分泌液や尿を採取し淋菌の有無を調べる検査で行います。
男性は尿検査、女性は膣や子宮頸部の分泌物を採取する検体検査が一般的です。喉や直腸への感染が疑われる場合も、それぞれぬぐい液を採取して調べます。結果が出るまで数日かかりますが、高精度の遺伝子検査により確実に診断できます。
淋病患者の20~30%はクラミジアにも同時感染しているため、クラミジア検査も併せて受けることが推奨されます。またパートナーも感染している可能性が高いので、両者で治療を受け完治するまで性行為は控えてください。症状がなくても感染しているケースがあるため、心当たりがあれば早めに検査を受けましょう。
よくある質問
受診案内
当院(しずく内科クリニック東池袋)では淋病を含む性病の検査・治療に対応しております。淋病は適切な治療で完治が可能な病気です。
症状が無くても感染している場合があるため、パートナーが淋病と診断された方やご自身に心当たりのある方は早めにご相談ください。早期に治療を受ければ重い合併症を防ぐことができます。
