アレルギー科
アレルギー性鼻炎、花粉症
ダニ、ペット、カビ、花粉などへのアレルギーが原因でくしゃみ、鼻水、鼻づまりといったかぜに似た症状をくりかえす(週4日以上あるいは4週間以上程度を目安)ことをいいます。鼻、目のかゆみを伴うこともあり、症状が強いと日常生活にまで影響を及ぼします。気管支喘息、アトピー性皮膚炎といった他のアレルギー疾患の合併もまれではありません。
日本人の半分は何らかのアレルギー性鼻炎にかかっているといわれており大きな社会問題となっています。
分類としては、春におこるスギ花粉に代表される季節性と一年中症状が続く通年性に分かれます。
通年性の場合は部屋のほこりにふくまれる微細なダニやゴキブリの成分、カビ、ペットの猫や犬の上皮が原因となりそれを吸い込むことで症状が持続します。したがってふとんや枕、床、エアコンのフィルターなどほこりが付着している部位に掃除機をかけるなど原因をこまめに除去する工夫が重要です。
スギ科、ヒノキ科などの花粉のアレルギー性鼻炎、いわゆる花粉症は関東では毎年2月頃から花粉の飛散が始まるため徐々に症状を自覚する方がふえていき3月から4月上旬頃をピークに5月以降にだんだんとおちついてきます。8月から10月にかけての秋には草本花粉であるブタクサ科による花粉症を自覚する方も増えています。
近年新しい機序の抗アレルギー薬も登場しており、点眼薬、点鼻薬とくみあわせることで症状の緩和に繋がります。症状が強くなってから薬の服用を開始しても症状を抑えにくくなるといわれており早いタイミングでの治療開始をおすすめします。
気管支喘息
気管支の炎症が原因で空気の通り道となる気道が狭くなって、咳やヒューヒューとした喘鳴、息苦しさといった発作を起こす疾患のことをいいます。
喫煙は病状悪化の大きな要因であり、わずかな受動喫煙でも避けるべきです。アトピーの家族歴といったアレルギー素因があると発症しやすいことがわかっています。
喘息発作を繰り返すうちに気道がますます狭くなりちょっとした刺激で大きな発作を起こしやすくなり、時には命に関わります。
早期のうちから誘発の原因となるアレルゲンを避ける、禁煙、そして適切な治療を受けることが重要です。